2012年6月1日金曜日

コンプガチャについて、いったい何で問題になってんだ?


先日から話題になっているGREEDeNAなど、いつでも暇つぶしゲーム等を楽しめるモバイルゲームサイトを運営する企業の、課金問題。
その渦中にあるのは、“コンプガチャ”と呼ばれるゲーム内に去年設置された、アイテムを集めるための有料コンテンツです。
「携帯に登録された親のクレジットカードでコンプガチャやりすぎて、課金が70万いってしまった!」って事があって、消費者庁も動かざるを得なくなったようです。それでこんなに騒ぎになってしまったんですね。

さていったい、コンプガチャとはどんなもので、なぜそんな大金が請求される事態になったのでしょうか?そして、課金制度に本当に問題はあるんでしょうか?調べてみました。

実際にGREEに登録してみた。


まずはどんだけレビューを読んでも、課金の損失は自分のせいとか、親のクレカとかありえないから頭下げろとか(額が額だけに小額訴訟にしかならないしね…)なので、実際にどうなってるのか登録してみて、全工程において問題ないか検証します。百聞は一見にしかず!無料でどこまで遊べるのかね?ドリランドで実験してみます。
実際にお子さんをお持ちの読者さん、今回のこの事件はこのようにしておきたようです。

グリーのアプリを落とす(もしくはグリーのサイトへ)

メールアドレスや電話番号の登録。ここは、ネットゲームやったことある人とか、それ以外のサイト登録とおんなじです。

アプリの許可。アカウントとアプリを連動しているみたいです。GREEはこれでやってるゲームが分かるわけか。

どういうわけか、ゲームのアプリを落とす。「GREE」ってアプリはゲームを紹介するだけのアプリなのか。なるほどよく分からん。

さらに、ゲームをダウンロードして起動すると、そのアプリの連動を求めてくる。これはたぶん、GREEのソフトなんですよーって携帯に教えてるんですかね?

そしてやっとドリランド起動。

このくらいまでは、一切お金かからないし、うざったいメールマガジンとか気にしなければ、誰だってすぐ登録して無料で遊びに入れます。なるほど「無料で遊べる!」

そしてゲームを進めていきます(今回は無料でどこまで遊べるかを検証しています)。





冒険をして、アイテムを拾い、モンスターと戦い、ボスへ挑戦して、倒す!実に単純。
ここまでは普通のRPGみたいなもんですね。たまったポイントでカードを強化したりもできます。

そして、ボス倒しました。

すると、出てきた「スーパーガチャ」!ここで出てくるのか。「コンプガチャ」って総称で、ゲームによって呼び名は違うらしいです。
一回300C!私は新規登録なので、300Cもらえていて100Cで一回だけできるらしいです。
ん…、コイン?(わざとらしい)
さっきまでたまってたのは、ポイントで、ガチャはコインでやるようです。
なるほど…。
ここで金を取られるわけか!!
ちなみに

100C=105円で
最大5000C(5250円)までがケータイでの一回の取引価格で、これはクレカとか登録してたら、ワンクリックで買えちゃいます。

しばらくタダで遊んでから、ここから先は金払えってこと???
いえいえ、実は、このガチャをやるのは自由で、別にやらなくてもいいんです。
ただ、“強いカード”が欲しかったら金払えよ?ってこと。

だからここからが“射幸心を煽る”ってつくりなのです。タダで遊ばすだけ遊ばせて、いいところでここから先は…って。
でもね、これだけは一緒にか考えて欲しい。
大体お金取られるものってそういうものじゃないですか?ギャンブルにしろ風俗にしろ、大体そういうものですよね?

ちょっとここから真面目な話をします。
こういったサイトの主な登録者の年代は2030代が中心になってますが、主な課金率の割合は10代が中心です。これは金銭感覚の有無も影響してると思いますが、そもそもウン十万なんて金は気づきませんでしょうか?
「ケータイを持つ」という歳にもなれば“1万円で何が買えるのか?”ぐらいはわかるでしょう?

僕がここで思ったのは“仮想のお金”を買っているからいけないのかな?と思ったんです。
サイト内の仮想通貨をリアルの金で買っているので、ここではいわゆる“欲しいモノ”はお金で買ってないんですよ。つまりその何十万という金をどこに使ったか?なんていうのは、モノではなくお金を買っていたんですね。
そしてそのお金の買い方ですが、右」記のように買うようです。

さまざまな買い方がありますが、どれも同じでケータイで買えるようになってます。

これは、大人の信用で購入するクレジットカードとなんら変わりはないですよね?現金との等価交換ではないわけですから。

「何買ってるかわかってない」

これが一番おっかないのではないでしょうか?
ケータイのサイトのシステムとか、ゲームの種類とか、そんなことではなく自分(家)から出て行く金で買ってるものに一切の実がない。

ただし、これをそうさせているのは、ケータイとクレジットカードという、“信用”のもとに持つことのできる現代機器の賜物であることを忘れてはいけません。

先日の五月いっぱいで、「コンプガチャ」は廃止になりました。
コンプガチャの戦略が、“金儲け”メインだったかどうかは分かりません。が、大金を失うには失うなりの理由が必ずあります。コンプガチャはモノを集めるという、収集が好きな人には楽しめるシステムでもあるので、それ自体は悪くないと思います。
僕は、コンプガチャを廃止する前に「どうしてそんな金を使ってしまったか」を見つめ直して欲しかったなーと、思います。

でもやってみて、もっと安くガチャができたら、楽しく遊んじゃったかも知れないとも思います。利用規約も全部読みましたが、まったくマトモなサイトでしたよ~。もう解約して、本文しだけは保存しといたんで。

「怖かったのは、現金で買ってたものが、仮想の金だった」って僕は思いますが、皆さんはどう思いますか?見出す価値観はさまざま。ネットみたいに分からないもので怖いことも、意外と簡単な理由だったりしますよね~。

次回はもっと怖い、個人情報のお話します。メルアドの相場って、一個1.5円で取引されてるらしいすよ!

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